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就職・進路支援

杉田尚央さん

お名前:杉田尚央さん

卒業学部:理工学部数理情報学科

卒業年:2004年

所属会社名:(独)国際交流基金サンパウロ日本文化センター

勤務地:スーダン

1:現在のご職業を選んだ理由と仕事内容について教えてください。

もともとは、国の予算が出来上がる過程を実際に体験してみたいと思い、国家公務員を選び財務省中国財務局に入局しました。現在の仕事は、平成25年6月に財務省から(独)国際交流基金(以下基金という)に出向し、基金の海外拠点であるサンパウロ日本文化センターで勤務しています。

基金は、外務省管轄の独立行政法人で、海外21か国に22の拠点を持っており、文化芸術交流、海外における日本語教育および日本研究・知的交流の3つを主要活動として取り組んでいます。杉田は、その中の文化芸術交流を主に担当しています。具体的には、日本から専門家(例えば、歌舞伎、能、舞踏、漫画家、ピアニストなど)をサンパウロに招へいし、原則無料で公演や講演会などを実施しています。

(独)国際交流基金

サンパウロ日本文化センター

2:海外に行くきっかけは?

広島県の中国財務局に採用され、そこで2年働いた後、東京の財務省に出向しました。財務省で働き始めてから人事異動先に海外勤務があることを初めて知りました。

海外勤務に関心が出てきたのは、外務省の予算を担当した時に、大使館、基金、JICAなどの勤務内容を知った時からです。それから、自分も海外で働いてみたいという思いが強くなったため希望をしたことがきっかけです。

3:海外で働く上で、苦労したことは何ですか?

現地の人の感覚と日本人の感覚は違うため、意思を伝えることがとても難しいことです。作業内容などは、何度も意図を伝えたり、期限を伝えるようにしていますが、バタバタしているときなどは、「これやって」と伝えたことの重要性や緊急性が伝わってないことがよくあります。

生活では、家族(妻、子供2人)で赴任したのですが、ポルトガル語や環境に慣れるまでは、家族の病気やストレスの対応で仕事にならない時期もありました。

4:海外で働く上で、感動したことは何ですか?

ブラジル、特にサンパウロは日系移民が多く、彼ら自ら積極的に日本文化を継承するために活動していることもあり非日系の方々も日本に対する関心が非常に高いことです。

昨年の事業で、日本からピアニストの中山博之氏を招へいし、日本のゲームであるファイナルファンタジーのゲームミュージックを演奏するコンサートを実施した際、300枚の整理券に1000人以上が集まり、大きな反響がありました。

5:海外(現地)で聞いた忘れられない言葉は何ですか?

「こんなことで、怒っていたらこの先続きませんよ。」

「Não adianta ficar bravo por isso, você não vai conseguir levar nada a frente desta forma」

です。現地スタッフからアドバイスとして言われました。

怒った理由は、杉田が借りたアパートの駐車場に住民の車が止まっていたので注意すると、駐車場の場所が変わったと嘘をつかれ、大家さんを通じて話をして移動してもらったのですが、2日後にまた同じ車が止まっていたので、再度苦情を言うと「隣のスペースに止めればいいじゃないか」と相手から言われたことです。

ブラジルでは、明らかに相手が悪いことをしていても、怒ったら相手の対応が悪くなるため、交渉するのが普通のようです。これがなかなかなじめず本当にイライラしました。

普通に考えて、「こんなこと」で納得できるような内容ではないですが、怒ったらダメだと心に言い聞かせながら生活しています。

6:大学時代に一番頑張ったことについて教えてください。

公務員試験の勉強です。勉強を始めるまでは授業以外はアルバイトばかりでしたが、3回生の5月から勉強を始め、試験が終わるまでの約1年間はアルバイトも辞めて授業以外の時間は家で勉強していました。

7:授業やクラブ・サークル活動など、学生時代の経験(身につけた能力)が今の仕事に生きていると感じるのはどんな時でしょうか?

数学や物理の公式をプログラミングして、ディスプレイにグラフ等を映し出したりする技術は公務員試験や現在の業務にあまり関係はありませんが、数字(例えば、予算額や日本語学習者の人数の推移など)の分析や、数学的な考え方はよく使うため、これまでの勉強が役に立っていると感じます。

8:龍谷大学生(後輩)へのメッセージ

就職するまでは考えもしなかったことが、実際に働いてみるとどんどん出てきます。実際に杉田は、学生時代も就職した時も海外で働くことなど考えてもいませんでしたが、今ではブラジルで仕事をしています。何事も最初から決めつけず、就職してからも色々な道があることを知ってほしいです。

また、これまで働いてきて感じたことは、転勤や他の組織への出向の話があったときは、断らずにどんどん手を挙げてチャレンジした方が、貴重な経験や普段全く関係のない分野の人達と仕事をするチャンスが増え、最終的には自分を仕事上や人間的に成長させてくれます。

次に、公務員試験を目指している方は、一度決めたら何よりも試験に合格することを優先させてください。中途半端な勉強は試験にも合格できず、就職もうまくいかない結果になる可能性が高いです。アルバイトや飲み会などに参加していると合格は厳しいと思います。相当の覚悟をもって勉強してください。

最後に、就職活動をするこの1年間の頑張りで、卒業後の人生が決まります。そのことを踏まえて今すべきことをよく考えて行動してください。頑張った分だけ自分に返ってくるので最後まで諦めずに前に進んでください。